それから その2

 人が死ぬと色々な権利がなくなります。まあそうかもなぁと思いますが、銀行口座が止められるとこっちにも都合ってものがあります(笑)。大体、葬式代は後からでもいいのだけれど、火葬場まで行く大型バスと霊柩車代は当日現金払いなんだぞ!(笑)

理由:あの手の車はレンタカー会社から借りる為、葬儀の費用とは別なんだって

 死んだ人の口座って遺産相続の対象になったりするので、そうおいそれと解約出来なくなったりします。ってゆうか、新聞のお悔やみ欄を見て口座止められたりするらしいよ。
 で、父が亡くなったのが日曜日、翌日の月曜日がなんと新聞の休刊日でした。


急げ、ゲルググ


(爆)

 まあお金は何とかなりましたけど、今度は役所に行って死亡届を出さないとなりません。火葬と埋葬の許可を取らないとならないからです。何せ翌日には告別式で出棺ですから、急がないとなりません。なので、車でダッシュ


あ、この車の名義、親父だ……


(汗)


うーん、今事故ったら色々と問題になるな……。

 まあこの手の名義関係は大変で、車の名義変更は最近ようやく終わったばかりだし、家の方はまだ終わってません。知ってました? 車の所有者が死ぬと、仮に廃車にするにも名義変更が必要だって? 印鑑証明とか、戸籍謄本とかまで要るんだよ〜。

 ドタバタしながらも、準備は整っていきます。整わないのは私ぐらい? 冬場寒くて切らなかった髪の毛がもう伸び放題です(笑)。通夜の前に床屋に行かなきゃなぁ……。あの床屋さん、親父も行ってたしなぁ、挨拶しておいた方が良いよなぁ……。

 そんなこんなでお通夜です。
 あ、わざわざ来てくれた私の知り合いの皆さん、どうもありがとうございました。

 正直な話、この通夜の時が悲しみのピークだったような気がします。翌日の告別式で父に最期の別れをする時、横で泣き崩れそうな母を支えなければならなかったので、余りメソメソしている訳にも行きません。中身は役立たずぅなのですから、せめて外見上は頼れる長男を演じなければね……。

 通夜に、弟の別れた嫁さんが来ていたのにはちょっと驚いた。私や母にとって、何か特別な感情が生まれる前に弟夫婦は分かれてしまったので、実際に彼女を目にしても「へぇ〜、来るんだぁ〜。大人の対応だなぁ〜」ぐらいにしか思いませんでした。もっとも母は全く気が付かず、しばらく経って来訪者(?)の名簿を見て初めて気が付いたようですが(笑)。