ノベライズの妙
ひっそりと18禁ゲーム"Hello,world"のノベライズ、青い記憶とBLAZE UPを買っていました。ええ、とっくに読み終わっておりますよ（笑）。
この手のゲーム（マルチエンド物）のノベライズとかコミカライズって難しいと思うんですよ。どうしても全攻略可能キャラ出そうとするとストーリーが破綻するし、特定キャラ（大抵のゲームに存在するメインヒロイン）ENDのみにすると他のキャラファンが買わないかもしれないし（笑）。ハーレムエンドにするともうストーリーどころではないし（爆）。
コミカライズでの失敗例は、Blog前の「ぼやき？」でも言いましたがKanonの漫画版。あれは酷かった……orz。アニメ版と合わせて黒歴史という事で……(つД｀)。
今回買ったハロワと同じメーカーのゲームである"PHANTOM OF INFERNO"のノベライズも持っているのですが、これはメインヒロインENDに某キャラENDを混ぜて、原作ゲームにあった「バッドエンドでもないのに残る、何とも言えない後味の悪さ」を薄めていますが、個人的にはそれは失敗だったと思いました。"PHANTOM"のストーリーの面白さは「選ばれなかったヒロインのその後は死（ひとり除く）」という何とも言えない後味の悪さが面白いのになぁ？ 唯一そんなに（他のヒロインが）死なない美緒ENDは、別の意味で切ないしなぁ……。＜やった事のある人限定ネタ
で、ハロワです。これがね、上手い事処置してますよ。人気はあるけど脇キャラだった麻生純子をメインに持ってきて、新たにオリジナルの設定を付加して純子トゥルーENDで話を進めています。
注：トゥルーENDって何？ って思うでしょうけど、一応ネタバレになるんで詳しくは書けませんので悪しからず。
この新設定が上手い事機能してますよ。ゲーム中にこのエピソードがなかったのが残念なくらい、ハロワ世界を見事に補完しています。そうか、だから純子さんは……（謎）。
確かに面白かったのですが、それでも不満が２点程あります。それはネタバレになるんで見たくない人はスルーして下さいね（笑）。
トゥルーENDと言う事で友永和樹は世界を救って自分は死んでしまいます。ゲームでの各ヒロイントゥルーENDは、世界の破滅から立ち直った後、ちょっと成長した彼女たち（みんな学生、ってゆうか明言してないけどどう見てもゲーム開始時は高校生（笑））を見られるのですが、この小説版では純子さんは和樹を支援する為に遥香と相打ちとなって死んでしまっています。友人と言うより最高の犬猿の仲だった入間佐知美さんのモノローグでラストを繋ぐのですが、ここはやっぱり生きて回想して欲しかったなぁ……。
後もう一つはある意味しょうがないとは思うんだけど……。元は脇キャラだった純子さんをメインに引き上げたせいで、割を食って弾き飛ばされたメインキャラがいます。読み進めていてだいぶ立ってから気が付きました、このままだと出番がないと。確かに省いてもいいエピソードとキャラだったのかもしれませんが、でも、一番好きなキャラだったし、他のキャラは見んな出てるのになんであの子だけ……。
ヽ(`Д´)ﾉ
誰か分からない場合、ここのトップページを見なさい（笑）。
